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怒り



俺は、俺自身が嫌いだ。
俺なんて生まれてこなければよかった。
そう思いながら今日も俺は叫ぶ。

自分の感情をコントロールすることができない。
そして俺の周りにはどんどん人がいなくなる。
蔑まれ、憎まれ、悲しい表情が俺を見る。

俺を嫌う人間は多いだろう。少なくとも好きな人間はいない。
俺を好きな奴がいたらそいつはかなりの変わり者だ。

俺は消えたい。消えたいんだ。

だから俺を受け入れるのはやめてくれ。
おまえが幸せでいられるなら、俺は嫌われていた方がいい。

消えてしまえ、消えてしまえ。

俺は叫ぶ。いつかおまえという存在から消えるその時まで。
いらなくなったときが、俺の生きた証だから。

俺と一緒に生きるなんて選択はしないでくれ。
俺はお前を傷つけるだけだ、追い詰めるだけだ。

だから嫌ってくれ。消してくれ。怒りを、憤りの感情を。
俺を受け入れて壊れていくおまえの姿を、俺はもう見たくないから。


 

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